産業革命後の歴史

イギリスで18世紀に始まる産業革命で、ビール醸造業者はいち早く技術を取り入れ、揚水機や麦芽粉砕機、麦汁攪拌機など19世紀にはほとんどが機械化され、イギリスのビール産業は工場へと変貌し、続いて諸外国も技術を取り入れ、19世紀半ばのアンモニア製氷機や冷凍機の発明により、当時から主流になっていた、低温を必要とする下面発酵ビールの品質を安定させました。

19世紀半ばにはフランス人のルイ・パスツールによって、「生命は生命から」の有名な言葉と共に、発酵は酵母菌によるよるものであることが発表され、ビールの腐敗が酵母菌以外の雑菌によることが明らかになり、低温殺菌技術の確立でビールの変質を防ぐことができるようになりました。

カールスバーグ研究所19世紀後期にはデンマークのカールスバーグ醸造所にある研究施設で、酵母菌の研究を行っていたエミール・ハンゼンにより、ビールを造るための優秀な酵母だけを分離して培養する、酵母の純粋培養技術が確立され、ビールの品質が向上しました。

新教徒がビールを野菜代わりとして船に積み目指したアメリカでは、西部開拓による鉄道の伸びにより貨物輸送が発達し、これを利用したビール醸造所はヨーロッパで確立した科学技術も取り入れ、ビール産業が大きく発展し、禁酒法の時代を経て世界一のビール生産国となっています。

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