ビールは「いつ・誰によって発明された」というのはありませんが、最古の記録として紀元前3000年頃、メソポタミアのシュメール人による、女神へ奉納するビールの造り方などが描かれた粘土版が発見され、当時は麦芽をパン(ビールブレッド)にしてから砕き、水を加えて自然発酵させる製法で、液体のパンとも言えました。
世界最古の記録に残る成文法として有名なハムラビ法典にも、ビールについての条文があり、罰則として水に投げ込まれたり、火あぶりにされるなど非常に厳しい法律でした。
メソポタミアに並ぶ文明の発祥地エジプトでもビールは盛んに作られ、製法もパンにしてから作る方法で、液体のパンとしてパン同様に貨幣的な対価としてビールも配給され、ピラミッド作りのときにも供され、「ビールがピラミッドを作った」などとも言われます。
現代のビール中心地であるヨーロッパの古代ゲルマン人もビールを醸造しており、ローマの歴史家タキトゥスの著書「ゲルマニア」の中に「ゲルマン人は大麦や小麦を原料として、ワインに似た酒を造る」と記しており、ビールブレッドを用いずに現代の製法に近い、糖化した麦汁から直接醸造して、風味付けにまだホップではなくヤチヤナギの葉を利用していました。
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